特別講義をきっかけに、長崎大学 福岡教授の研究室で研修を行いました
先日、当講座では長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 情報病理学の福岡順也教授をお招きし、『病理AIのデザインと臨床応用』という演題で特別講義を行っていただきました。
今回、その特別講義に参加した医学科3年の安藤さんが、講義をきっかけとして福岡教授の研究室を訪問し、研修する機会をいただきました。
研修では、福岡教授から研究室で取り組まれている研究についてお話を伺ったほか、実際の研究環境を見学するなど、普段の授業では得られない貴重な経験をすることができたようです。
安藤 甲滋さんの感想
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科情報病理学講座を見学した感想
私は顕微鏡を見るのが好きで病理学に以前から興味がありました。そのため、地域医療連携講座の富永先生とご交流がある、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 情報病理学講座を見学させていただくことになりました。当初は他大学へ一人で訪問することに大きな不安を抱いていましたが、研究室のみなさまが温かく迎えてくださり、すぐに安心して研修に臨むことができました。2日間の見学を通じて、特に印象に残った点が3つあります。
1つ目は、病理診断の実際の現場です。通常の病理診断のプロセスを拝見するだけでも新鮮な体験でしたが、中でもAIを用いた前立腺癌の診断支援システムが強く印象に残りました。先端技術が臨床現場で活用されている様子を間近に見て、病理学領域におけるAI活用の波と有用性を実感しました。一方で、AIが非腫瘍部を誤って腫瘍と判断してしまうケースもあり、最終的には人間の目による厳密な確認が不可欠であるという、医療における人間の重要性も再認識しました。また、英語で行われた病理検討会にも参加させていただきましたが、専門用語が飛び交い難易度の高さを痛感しました。
2つ目は、病理検体の切り出し現場と病理解剖室の見学です。病院病理部における最新の設備管理や厳重な臓器の取り扱い、そして解剖室の厳粛な空気に触れ、医療の根幹を支える現場の重みと尊さを身をもって感じました。
3つ目は、研究室の多様性とグローバルな環境です。ここが最も大きな驚きでした。病理医や研究者の方々だけでなく、海外出身のAIエンジニアなど多彩なバックグラウンドを持つ人々が在籍しており、室内の会話は英語で行われていました。語学に苦手意識がある私は、思うように意思を伝えられずもどかしい思いもしましたが、必死にコミュニケーションを図る良い機会となりました。さらに、長崎大学の学生の皆さんとの交流を通じて、普段関わる機会の少ない他大学の同世代が持つ高い熱量に触れ、大きな刺激を受けました。
夕食をご一緒させていただいた際には、将来のキャリアやこれからの医学のあり方、研究と臨床の両立の重要性などについて語り合い、自分の視野を大きく広げることができました。
最後になりますが、お忙しい中温かくご指導くださった福岡教授をはじめとする研究室の皆様、2日間本当にありがとうございました。そして、このような素晴らしい機会を与えてくださった富永先生に心より感謝申し上げます。


